東京都墨田区には公営の葬儀場がありません。墨田区の方がお葬式をお考えの場合、まず候補としてあがってくるのが、火葬場併設斎場の四ツ木斎場か町屋斎場です。墨田区の東側エリアにお住まいの方が四ツ木斎場、西側エリアにお住まいの方が町屋斎場をお選びになる傾向にあります。葛飾区白鳥にある四ツ木斎場は2016年に建て替え工事が完了し、都内で最も新しく設備の整った斎場となります(2018年12月現在)。葬儀式場を5式場完備しており、一日5組の告別式を行い、同日の夕方から別の5組の通夜を行うシステムとなっています。対して荒川区にある町屋斎場は、一日10組の告別式と、それが終わってから別の利用者10組が通夜を行う大規模な葬儀施設となっています。駅からも近く知名度もあり、東京の下町エリアを代表する葬儀場です。最近は数名単位の小規模なお葬式も行われるようになりましたので、経済的負担の少ないお花茶屋会館も利用者が多くなってきています。町屋斎場、四ツ木斎場、お花茶屋会館ともに、式場から火葬場までの移動の費用や時間的拘束が無く、同じ敷地内ですべての儀式を行えるのでとても便利です。
また四ツ木斎場や町屋斎場が混雑している時などは、墨田区内の貸式場を利用することも考えられます。押上の春慶寺、鐘ヶ淵の円徳寺赤門会館が利用しやすくて便利です。中でも春慶寺はビル型のお寺で、室内型の全自動納骨堂をいち早く始めたお寺として話題になりました。また池波正太郎氏の代表作、鬼平犯科帳に度々登場するお寺としても有名です。鐘ヶ淵の円徳寺赤門会館は一日一組限定の貸切タイプで他に気兼ねすることなくゆったりとお使い頂けます。駅から近く、駐車場もしっかり確保されていますので安心です。また両国の慈光院、東駒形の福厳寺がリニューアルされ、新しい葬儀場として注目されています。
最近は小規模なお葬式が主流となりましたので、アクセス面より、設備の充実度を考えて葬儀場を選ぶ傾向にあります。知名度、設備、費用、ともに区内で最も優れているのは四ツ木斎場か町屋斎場です。ただし利用希望者が多く、式場を利用するには数日、タイミングによっては一週間近くお待ち頂くこともあります。ご火葬での来場であればそこまでお待ち頂くことはありません。よって日程を優先するのであれば、春慶寺や円徳寺赤門会館などの葬儀場で通夜、葬儀告別式を行い、ご火葬で四ツ木斎場か町屋斎場へ移動する方法をおすすめ致します。 |